京都府公式統計によると、和束町は令和2〜7年度の6年間、一貫して京都府内シェア43〜49%で第1位を維持しています。直近の令和7年度は荒茶生産量884,889kg、京都府全体(1,973,335kg)の44.8%を占めました。和束町公式サイトも「京都府産茶葉の約45%を生産している宇治茶の主産地」としています。確信度: 高(府統計を直接検算)
くわしい事実
| 荒茶生産量(令和7年度) | 和束町 884,889kg(884.9t) / 京都府合計 1,973,335kg → シェア44.8% |
|---|---|
| 京都府内順位 | 6年連続で第1位(令和7年度2位: 南山城村 424,966kg、和束町の約半分) |
| シェアの推移(令和2〜7年度) | 43.5% → 47.6% → 47.5% → 49.2%(最高) → 49.1% → 44.8% |
| 茶栽培面積(令和7年度) | 約529.8ha(京都府全体の38.5%) |
| 茶種別の強み | 煎茶シェア57.1%・てん茶(抹茶原料)シェア49.0%で、いずれも府内最大 |
| 和束町公式の表現 | 「京都府産茶葉の約45%を生産している宇治茶の主産地です」 |
背景・意義
和束町は京都府相楽郡の山あいに位置し、山の斜面に扇のように広がる茶畑が広範囲に点在しています。京都府農林水産統計の市町村別荒茶生産量では、和束町は例年、府内トップの生産量を誇り、「宇治茶の主産地」として知られています。生産されたお茶は、宇治や他の茶問屋で仕上げ加工され、全国に「宇治茶」として届けられています。
生産量の推移(6年間)
| 年度 | 和束町 荒茶生産量 | 京都府合計 | 府内シェア |
|---|---|---|---|
| 令和2年度 | 962,707kg | 2,212,552kg | 43.5% |
| 令和3年度 | 1,089,831kg | 2,291,883kg | 47.6% |
| 令和4年度 | 1,136,559kg | 2,394,119kg | 47.5% |
| 令和5年度 | 1,193,960kg | 2,427,207kg | 49.2%(最高) |
| 令和6年度 | 1,224,178kg | 2,492,384kg | 49.1% |
| 令和7年度 | 884,889kg | 1,973,335kg | 44.8% |
和束町は令和2〜7年度の6年間、一貫して京都府内シェア43〜49%・第1位を維持しています。 令和7年度は府全体が前年比79.2%まで落ち込んだ不作の年で、シェア自体は6年間で最高だった 令和5年度(49.2%)よりやや低い数値です。
茶栽培面積の推移と茶種別内訳
| 年度 | 栽培面積 | 茶園面積(畦畔等含む) |
|---|---|---|
| 令和2年度 | 568.3ha | 577.0ha |
| 令和4年度 | 554.3ha | 560.1ha |
| 令和6年度 | 541.0ha | 548.1ha |
| 令和7年度 | 529.8ha | 536.9ha |
京都府全体の茶栽培面積(令和7年度 1,377.1ha)に対し、和束町のシェアは38.5%。 面積は6年間で約7%減少している一方、生産量シェアは43〜49%を維持しており、単収の高さがうかがえます。
茶種別の生産割合(令和7年度)
| 茶種 | 和束町 | 京都府計 | 府内シェア |
|---|---|---|---|
| 煎茶 | 115,706kg | 202,468kg | 57.1% |
| てん茶(碾茶) | 476,658kg | 973,761kg | 49.0% |
| かぶせ茶 | 31,964kg | 60,106kg | 53.2% |
| 玉露 | 3,287kg | 94,262kg | 3.5% |
玉露は宇治田原町・京田辺市が主産地のため和束町のシェアは小さい一方、 煎茶・てん茶(抹茶の原料)では府内最大の産地であることが数値で裏付けられています。
茶にまつわる行事・特色
- 茶源郷まつり — 和束町最大級のイベント。例年11月に和束運動公園周辺で開催 (令和7年度は2025年11月2日)。屋台・特産品・お茶の体験コーナー、屋外ステージ、 フィナーレの花火大会などで構成される。
- 茶摘み体験 — 新茶摘採のピークは4月下旬〜5月下旬。ゴールデンウィーク期間中を 中心に、伝統的な「一芯二葉」の手摘み体験を実施(要予約)。
- 「早場(はやば)」 — 和束町は西から東へ順に気温が上がるため、西側地域は 「早場」と呼ばれ、4月下旬にはいち早く茶摘みが始まる地域特性がある。
ご覧いただく上での注意点
- 「宇治茶」は京都府茶業会議所の定義により、京都・奈良・滋賀・三重の4府県産の茶葉を対象に含みます(京都府内産を優先)。したがって統計から確実に言えるのは「京都府内で最大の茶産地」ということであり、4府県を含む「宇治茶」全体のなかで最大の産地であるかどうかは、京都府の統計だけでは裏付けられません。
- 「約4割」「約45%」「約半分」など、資料によって数値に幅があります。これは分母の違い(「宇治茶」全体に対する割合か、「京都府産茶葉」に対する割合か)や、対象とする茶種(煎茶のみか全茶種か)、調査年度が異なることによるものです。令和7年度は前年比79.2%と、府全体で大幅な減産となった年でした。掲載の際は分母と調査年度を明記することをおすすめします(本ページでは「京都府内シェア」として統一しています)。
出典
- 京都府 茶業統計(資料一覧)
https://www.pref.kyoto.jp/nosan/chagyotokei.html - 京都府産茶の生産・流通状況等に関する資料(令和7年度・一次資料PDF)
https://www.pref.kyoto.jp/nosan/documents/r7chachosa1.pdf - 和束町公式サイト
https://www.town.wazuka.lg.jp/kakukanogoannai/chiikichikarasuishinka/kankojoho/842.html - 宇治茶の定義について(宇治茶協同組合)
https://ujicha.or.jp/knowledge/qa/ - 和束町公式(茶源郷まつり)
https://www.town.wazuka.lg.jp/kakukanogoannai/chiikichikarasuishinka/eventjoho/4414.html